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【脳内創作】ローナ~銀陽の少女~ 第十一話「最強女子高生」

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前回のあらすじ

 

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 キャラクター紹介

人間次元「アズマ」、そこは現代日本のような街並みが広がる世界観。
同じく日本のような世界観の「イズモ」とはまた違った文明の発展が進んでいた。

宝珠が示したビジョンを追って「アズマ」に来たローナ達は、盗賊を追って一人の女子高生と出会った。

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一見何の変哲のないギャルJKな岩崎リサ、実は幼少期から祖父の道場で修行しており、その実力はホンモノである。
件の盗賊を捕まえることができたのは彼女の活躍があってのこと、ローナ達は近くの喫茶店に入りリサに経緯を説明した。

はえぇ~…なんかすっごいんだね~」

武道の腕前とは裏腹に、ゆる~い雰囲気のリサ。
古くからアズマの郊外で道場を運営している祖父なら相談に乗ってくれるのではないか?とひらめき、3人は道場に招かれることとなった。

中心街からバスで20分ほど乗って郊外に辿り着いた。高層ビルが立ち並ぶ中心街とは違い、住宅や田んぼや畑が並ぶ穏やかな町だった。
そこから数分歩くと、立派な道場が見える。ここがリサの祖父の道場とのこと。

「ただいま~、友達連れてきたよ~」
「おかえりリサ、あがってもらいなさい」

奥から初老の男性が現れた、彼がリサの祖父で道場の師範だ。

「おじゃまします」

ローナ、クララ、ナタリーの三人が玄関でブーツを脱ぐのに手間取っていると、師範が少し驚いた顔でローナに語りかけた。

「貴方は…もしやローナ姫では…!?」
「はい、そうですけど…」
「申し遅れました、私はかつてイズモでアマテラス女王の下で警護を務めておりました。ネサクと申します。」
「母を知っているのですか!?」

岩崎ネサク。
かつてイズモでスサノオとともにオロチを封じた勇者の一人で、その後はアズマに渡り道場を経営していた。イズモ出身だが彼自身は神ではなく人間である。
ローナは師範に10年前の変から今日に至る日々のこと、そして宝珠のことを伝えた。

「ほほぉ…リサがそんなことを…。黒い影を放っておいたら危険でしたな、ワシからも礼を言わせてもらいます。」
「いえ、リサさんが居たからこそです!おかげで街が危険にもならず泥棒も捕まえられましたし!!」

クララがリサの肩を持つ。

「も~クラりんったら硬いんだから~リサ『ちゃん』でいいよ~」
(く…クラりん!?!?!?!?)

「うぉっほん!!で、宝珠の見せた祠でしたな。ワシが思うに、アカギ山の森にある神社だと思います。前に女王がこのアズマに訪れた時に色違いの宝珠を祀っていったのですよ」
「お母さん…アズマにも来ていたんですね!!」
「とはいっても、姫が生まれる前の話ですがな」

ここアズマの地にもまた母、アマテラスの足跡が残っていた。

「と言っても、今から行くにはもう遅いじゃろう。今日は3人とも泊まって明日の朝行くとよいでしょう」
「あ、ならあたしも行く!明日は学校休みだもんね!!」

というわけで、この日の旅は終了。
といってもまだ寝るには早い時間だったので、リサが近くの面白いところを案内して夜まで時間を消化することになった。

「改めてまして、あたし岩崎リサ!ローナちゃん、クラりん、ナっちゃん、よろしくね!!」

 

つづく