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【創作】ローナ~銀陽の少女~ 第三十一話「イズモ」

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アルトランドで思わぬ敵と遭遇するも、仲間との再会もあり撃退を成功したローナ一行。
ローナ、クララ、ナタリー、そして修行の旅から戻って一回りも二回りも強くなったウミヒコを加えてギルバートに報告した後、休む間もなくイズモへと向かった。

「ローナ、今入っている情報ではイズモはまだ汚染が取り切れていないらしい。何があるかわからないから気を付けてくれ。」
「それと、騎士団も君達の活躍には助けられた。これも何かの縁だ、ここの問題を解決したらすぐ我々もイズモへ向かおう。」

「はい、ありがとうございます!!」

ギルバート団長から二言頂き、ローナ達4人はイズモへ走る。森を抜けて、かつて抜けてきたゲートを逆戻り…旅の始まりであるはぐれ次元を経由して、かつての故郷へと再び足を踏み入れた。

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ゲートを抜け、イズモに辿り着いたローナ一行。
ローナがここに足を踏み入れるのはかれこれ11年、大地は荒れ果て、建物は崩れ去り、かつて子供の頃に見たあの光景は別世界となっていた。
ゲートから少し歩いた先、大きな男性の後ろ姿が見えた。

「おう、来たか」
「叔父さん、お久しぶりです。」

そこに居たのは師、スサノヲの姿であった。
彼はローナが旅立った後、散り散りになったイズモの民を集めて浄化を進め、なんとか人が入れる程度には落ち着かせたという。

「イルミナの将軍からは聞いておったが…いい顔つきになったな、ローナ」

あのはぐれ次元から飛び出して、かれこれ半年は経った。
あれから自分は成長できたのだろうか…そんな感傷に浸る中、ローナとナタリーの持つ宝珠が強い共鳴を始めた。

「ローナさん!?一体これは…」
「うん…もしかしたら…もしかするのかもしれない…!!」
今迄とは比較にならないほどの強い共鳴、もしやと思いスサノオに尋ねる。

「そういうことじゃ…大体汚染は取り除いてあるから歩き回っても構わん、お前自身の目で確かめてこい!」
「叔父さん…ありがとうございます!!」

3人は共鳴する力の源の場所へ走る。

-つづく-