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【脳内創作】ローナ~銀陽の少女~ 第一三話「オロチの脅威」

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前回のお話

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キャラ紹介

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 アズマの山林の中、静かにたたずむ祠で緑色の宝珠を見つけたローナ一行。
共鳴させることにより、ローナとナタリーの持つ宝珠の力が増幅され、更に次のビジョンを4人に見せた。
そして帰り道に襲ってきた「オロチの使徒」を名乗る男…奴は何者だ。

「むう…そんなことがあったのか…」
昼過ぎ、道場に戻りネサクに報告するローナ一行。
次の目的地のことも謎の男のこともとにかくわからないことが多すぎるのだ、年長者の意見や知識に聞くのが一番、と考えたのだった。

「はい、師範は何かご存じですか?」
「ワシがスサノオ様と共にオロチを封じた時、オロチ側につく不届き者も少なからずおりました。それほどまでにオロチの力というのは強大であり、ヤツは人間を魔物に変化させて支配下とする力もあったのです。」
「なんて恐ろしい…!」

オロチについて何も知らなかったローナ、そして戦慄するナタリー。

「でも!あの男は普通の人間でした!!確かに能力こそは人間離れしていましたが…」
「クララ殿、それは世を忍ぶ仮の姿ですぞ。オロチに魅入られた者は人としての姿を保ちつつ恐ろしい能力を手に入れる…【黒い影】と違って普通の人間との判断ができない、これもオロチの厄介なところのひとつなのです。」

続々掘り出されるオロチの恐ろしさ。

「でもでも!その悪いオロチってのはおじいちゃんやスサノオっておじちゃんが倒して封印したんでしょ!?じゃあ大丈夫なんじゃないの?」
「うむ、少なくとも『今』はな。少なくともスサノオ殿や女王がご健在な今、何もなしにオロチが復活することはあるまい。だが今は女王の消息がわかっておらず、イズモの地も外敵により荒れ果てておる。いつヤツの封印が解けるかもわからんのです。」
「そんな…!」
「そのためにもローナ姫。貴方が女王陛下を見つけ出してイズモの国を再興させねばなりません。このネサク、そのための協力は惜しみませんぞ!!」

確かにオロチは脅威だ、でもローナ達は止まるわけにはいかない。
敵の話はこのくらいにして、次の目的地や母のことも聞いてみた。

「あの山林よりも深い森の中、大きな神殿ですか…森の中の神殿といえばスカイウッドに神を祀っているところがあると聞いています。私は行ったことはありませんが、門下生にスカイウッドから来た者がおりましてな。」
「スカイウッド!それなら一度イルミナに戻っていろいろ準備しましょう!!」

スカイウッドといえば、エリシオンの森林地帯にあった人狼族のキャンプから直接ゲートが繋がっていたはず。ギルバート団長への報告も兼ねて、イルミナに戻ることにしたのだ。

「行先は決まったようじゃな。では、ワシが駅まで送っていきましょう。」
「「「ありがとうございます、師範!」」」

「あたしは明日から学校があるから一緒に旅に行けないけど…みんなと会えてほんとよかった!またいつか道場に来てね!!」

ここ、アズマの地で新たな人との出会い、そして敵との遭遇があった。
ローナ達の旅は、これからも出会いと別れを続けていくのかもしれない。

~つづく~